昨年のシンポ報告が『神奈川地域史研究』に掲載されました!

昨年8月4日に、茨城史料ネットの泉田さま、千葉資料救済ネットの久留島さまに横浜へお越しいただき開催しました、
シンポジウム「大災害から地域資料を救いだす−関東の資料保全ネットワークのとりくみ−」の報告が掲載された、
『神奈川地域史研究』第30号が刊行されました。
会員に届きだしたようですので、ご案内いたします。


シンポでご報告、またご執筆・レジュメをご提供いただきました
泉田さま・久留島さまに改めて御礼申し上げます。


また、当日の参加記を、三好周平さんが執筆してくださいました。ありがとうございました。
丁寧に内容をまとめてるだけでなく、「地域の資料を守ることは、地域の歴史を守ることと同義」と、資料保全の意義も示して下さいました。
ワークショップ開催時に技術指導のボランティアをしてくださったりとお世話になりっぱなしの
三好さんが、「神奈川資料ネットの一員」と書いてくださったことは心強かったです!


以下に、同号の目次を掲載いたします。


*『神奈川地域史研究』についてのお問い合わせは、
神奈川地域史研究会事務局
  〒236-8501 横浜市金沢区六浦東1−50−1 関東学院大学経済学部 田中史生研究室気付
にお願いします。

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『神奈川地域史研究』第30号(2013年2月 神奈川地域史研究会編) 定価3,000円


《2012年度総会シンポジウム「地域史と博物館》
総会シンポジウム趣旨
鈴木 靖民 地域博物館と地域史
望月 一樹 博物館は地域をどう捉えるか−川崎市を事例として−
加藤 隆志 「市民参加」・「市民協働」と博物館
−これからの博物館は何を目指すのか−
深澤 靖幸 博物館と地域史研究
       −府中市郷土の森博物館での活動を通じて−
井上  攻 シンポジウム「地域史と博物館」コメント
青木 俊也 シンポジウム「地域史と博物館」に参加して
−「地域博物館の未来像」のその後−


《シンポジウム「大災害から地域資料を救いだす
−関東の資料保全ネットワークのとりくみ−」》
シンポジウム趣旨
泉田 邦彦 茨城史料ネットのレスキュー活動−学生・被災者の視点から−
宇野 淳子 神奈川県内の資料保全活動と神奈川資料ネットの1年
久留島 浩 自然災害の中で歴史・文化・自然資料をどのように救済するか
       −千葉歴史・自然資料救済ネットワーク(千葉資料救済ネット)発足の
         経緯と意義と課題について−(レジュメ)
三好 周平 シンポジウム参加記


《論文》
小松 広紀 近世の磯子村と台場建設
嘉永年間から文久年間における土丹岩の切出し・運送の実態−
《新刊紹介》
戦時下の小田原地方を記録する会編『語り伝えよう小田原の戦争体験』
《例会記録・例会参加記》

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那珂市にて、茨城史料ネットなど主催の特別公開・フォーラムが開催されます!

今年度もよろしくお願い申し上げます。


茨城史料ネット事務局の、茨城大学高橋修先生の研究室より、下記のご案内をいただきました。

ゴールデンウィークに、ぜひ那珂市へご参集ください!

以下、お送りいただきましたチラシデータから文字情報のみをテキスト化し、ご案内申し上げます
(見やすさやスパムメール防止のため、一部レイアウトを変更しています。タイプミスがありましたらすみません)。

那珂市歴史民俗資料館の所在地は、
茨城県那珂市戸崎428番地2 になります。
アクセスマップは下記URLをご覧ください!(那珂市ウェブサイト)
http://www.city.naka.lg.jp/map.php?code=81


*高橋先生から、チラシデータ(PDF)を送りいただいたのですが、本ブログの運用上、添付できません。申し訳ございません。

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特別公開 額田城に届いた伊達政宗の「密書」


東日本大震災で被災したひたちなか市の商家の土蔵から、5通の古文書が見つかりました。
これらは奥州の伊達氏と額田城主だった小野崎氏との親密な関係を示す、注目すべき新発見史料です。
いずれも小野崎家(額田家)に伝わった古文書と思われます。
その中には、伊達政宗が額田城の小野崎昭通に遣わした「密書」とも呼ぶべき起請文も含まれます。
5通の文書は、現在、他の史料群とともに、民間の文化財救済団体「茨城史料ネット」によって、保全・整理されています。
御所蔵者の御厚意と関係者の努力により、額田小野崎氏ゆかりの地・那賀市で初公開されることになりました。


会 期 : 4月27日(土)〜5月12日(日) ※4月30日(火)及び5月7日(火)は休館
時 間 : 9時〜16時30分(入場受付は16時まで)
会 場 : 那珂市歴史民俗資料館
*入場無料



*(同時開催)写真展
3・11被災した身近な文化遺産を守る取り組み


*(歴史フォーラム)新発見『小野崎文書』の世界

記念講演 「政宗文書の中の『小野崎文書』」 仙台市博物館市史編さん室長 菅野 正道 氏
報  告 「発見の経緯とその概要」 茨城史料ネット
報  告 「額田小野崎氏の系譜と歴史」 那珂市史編さん専門委員 高橋 裕文
進  行  茨城大学教授 高橋 修


日 時 : 5月3日(祝)13時〜15時30分
入 場 : 無料〔先着300名様〕※要申込(那珂市歴史民俗資料館)
会 場 : 総合センターらぽーる ホール


主 催 : 那珂市 那珂市教育委員会 茨城史料ネット
後 援 : 茨城県教育委員会
協 力 : 茨城大学 NPO法人 歴史資料継承機構

問合せ : 那珂市歴史民俗資料館 Tel.029−297−0080 rekishi-m☆city.naka.lg.jp
      茨城史料ネット事務局(高橋修) Tel.029−228-8120 osm☆mx.ibaraki.ac.jp
       ※メールアドレスは、スパム防止のため、@の部分を☆としています。

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神奈川資料ネット4月見学会のご案内(4/20 大磯町郷土資料館)

先日、メーリングリスト・ブログにてご案内いたしましたように、
現在、大磯町郷土資料館のご厚意で、同館企画展「大磯の災害−かつてこの地で起きたこと−」の関連展示として、
パネル展示「災害から地域資料を守る―全国・県内でのとりくみ―」を、資料館と神奈川資料ネットの共催でさせていただいております。

http://www.town.oiso.kanagawa.jp/shisetsu/shiryoukan/kikakuten/kikakuten_index.html
大磯町郷土資料館のみなさま、資料を提供くださいました皆様に改めて御礼申し上げます。


このたび、同展の担当学芸員の大石三紗子さまのご厚意により、
同館での見学会を、神奈川地域史研究会との共催で行います。
ぜひご参加ください!

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☆神奈川歴史資料保全ネットワーク4月見学会のご案内☆

◇大磯町郷土資料館企画展
「大磯の災害−かつてこの地で起きたこと−」
◇日時:2013年4月20日(土) 15:00〜
◇集合:大磯町郷土資料館に14:50までにお越しください。
◇参加費:無料:資料館は入館料無料です。
◇当日は、担当学芸員大石三紗子氏による展示解説に参加する形で行います。
◇この見学会は神奈川地域史研究会と共催です。
なお、この企画展の会期は3月9日(土)〜5月12日(日)です。


◇概要:東日本大震災をきっかけに、全国で過去に発生した災害が注目され、その事実から将来の防災へ役立てようとする動きが見られます。大磯では、大正12(1923)年9月1日に発生した関東大震災によって、約60人の方が亡くなりました。記憶に新しい大災害はこの関東大震災ですが、台風による高潮、河川の氾濫、そして富士山などの噴火による降灰は、町域に被害をもたらしてきました。本展では、大磯町域で発生した過去の自然災害を検証します。

神奈川歴史資料保全ネットワークと資料館の共催のパネル展示「災害から地域資料を守る―全国・県内でのとりくみ―」<場所:郷土資料館廻廊>:災害が発生したとき、地域に残されている貴重な資料も被害を受けます。東日本大震災等における被災資料を救うための活動を紹介します。           (大磯町郷土資料館HPより転載)


◇アクセス:JR東海道線「大磯駅」下車
       徒歩:約30分(約2km)
       バス:「二宮駅行」・「国府津駅行」・「湘南大磯住宅行」城山公園前下車徒歩5分
大磯町郷土資料館HPの利用案内に「動画で道案内」があります。

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*大磯町郷土資料館のwebサイトは以下URLをご覧ください。
http://www.town.oiso.kanagawa.jp/shisetsu/shiryoukan/

国文研青木先生からの御礼メッセージ

国文学研究資料館の青木睦先生から、下記メールをみなさまに配信してほしいとのご連絡をいただきました。


―――

皆さま
被災資料の支援調査活動では、大変お世話になっております。
日頃のご支援、深く感謝申し上げます。
このたび、3月25日(月)感謝状をいただきました。
皆さまのご支援によるものと、御礼申し上げます。
今後とも、被災地の支援をご一緒にお願いいたします。
青木睦

―――


青木先生は、東日本大震災の翌月から被災地に入られ、岩手県釜石市役所の津波被災公文書のレスキュー・乾燥作業を始め、
岩手県陸前高田市役所の津波被災公文書レスキューの助言等をなさいました。
その活動は文化財東北地方太平洋沖地震被災文化財等救援事業(文化財レスキュー事業)」のチーム国文研として行われましたので、
2013年3月15日に、文化庁長官 近藤誠一さまより、国文学研究資料館宛てに、感謝状が贈られました。
東日本大震災文化財レスキューの対象となる「被災文化財等」の中に、現用公文書(現在役所で使用されている文書)が初めて含まれたのは、
これまでの青木先生の被災資料への取り組みがあったからです。


今回、青木先生がみなさま宛にメッセージを書かれたのは、国文研チームに参加した専門スタッフやボランティアだけではなく、
報告会等に参加された方や活動をご存知の方にもご挨拶を…ということと思います。


文化財レスキュー事業は今年度で終了となりますが、今後も史資料を守る活動は続きます。
「知っている」ことも大切な支援です。ぜひ今後とも全国での取り組みに関心を持っていただければと思います。
もちろん、青木先生の活動もこれからも続きます。その都度都度ご案内いたしますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。

大磯町郷土資料館の企画展にパネルを出させていただきます!(3/9〜5/12)


本日3月9日から5月12日まで、大磯町郷土資料館にて、企画展「大磯の災害−かつてこの地で起きたこと−」が開催されます。
詳しくはこちら↓
http://scn-net.easymyweb.jp/member/oisomuseum/default.asp?c_id=179409


企画展のご担当の、大磯町郷土資料館 学芸員の大石さまをはじめ、館の皆さまのご厚意で、
神奈川資料ネットは関連企画の共催団体として、パネル展示「災害から地域資料を守る−全国・県内でのとりくみ−」を行わせていただきます。
このパネル展示では、阪神・淡路大震災以降行われている資料レスキューについて、また、どのような地域資料を守るのか、また、神奈川資料ネットの活動について、
全国的な動向をふまえ、ご紹介いたします。

パネル展示に際しては、茨城文化財・歴史資料救済・保全ネットワーク準備会(茨城史料ネット)、神奈川県立公文書館神奈川大学、神奈川県立図書館、歴史資料ネットワーク(史料ネット) のみなさまに資料の提供を頂きました。御礼申し上げます。


ご参集いただけますよう、お願い申し上げます。

以下、大磯町郷土資料館のウェブサイト
http://www.town.oiso.kanagawa.jp/shisetsu/shiryoukan/kikakuten/kikakuten_index.html
よりの引用です(見やすさのために、レイアウトを変更した箇所があります)。

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「大磯の災害 −かつてこの地で起きたこと−」


 東日本大震災をきっかけに、全国で過去に発生した災害が注目され、その事実から将来の防災へ役立てようとする動きが見られます。
 大磯では、大正12年9月1日に発生した関東大震災によって、約60人の方が亡くなりました。記憶に新しい大災害はこの関東大震災ですが、台風による高潮、河川の氾濫、そして富士山などの噴火による降灰は、町域に被害をもたらしてきました。
本展では、大磯町域で発生した過去の自然災害を検証します。

会 期 :平成25年3月9日(土)〜5月12日(日)

開館時間:午前9時〜午後5時 ※入館は午後4時30分まで

休 館 日 :毎週月曜日、館内整理日(4/2、5/1)

入 館 料 :無料

会 場 :大磯町郷土資料館 企画展示室

*チラシは下記URLをご覧ください。
http://www.town.oiso.kanagawa.jp/shisetsu/shiryoukan/kikakuten/kikaku2012_05.pdf


■関連行事

◇講演会「大磯の地震被害と地盤を知る」
 関東大震災を中心に、大磯で発生した過去の地震被害と大磯の地盤について講師の先生からご講演いただきます。

日時:平成25年3月20日(水・祝) 13:00〜16:00

場所:郷土資料館 研修室

講師:「関東大震災相模湾沿岸の被害の諸相」
    北原糸子氏(立命館大学歴史都市防災研究センター教授)

   「地震と大磯の地盤」
    森慎一氏(平塚市博物館学芸員

定員:60名(申し込み不要、先着順。定員を超えた場合は立ち見となりますので、ご了承ください。)


◇パネル展示「災害から地域資料を守る−全国・県内でのとりくみ−」
 災害が発生したとき、地域に残されている貴重な資料も被害を受けます。
東日本大震災等における被災資料を救うための活動を紹介します。

期日:平成25年3月9日(土)〜5月12日(日)

場所:郷土資料館 廻廊

共催団体:神奈川歴史資料保全ネットワーク


◇展示解説
 会期中、下記の日程で担当学芸員による展示解説を行います。

日時:平成25年3月24日(日)、4月28日(日)、5月5日(日) 各日14:00〜

場所:郷土資料館 企画展示室

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*大磯町郷土資料館へのアクセスは
http://www.town.oiso.kanagawa.jp/shisetsu/shiryoukan/riyou.html
をごらんください。
 
〒255-0005 神奈川県中郡大磯町西小磯446−1
 JR東海道線「大磯駅」下車より、
  徒歩:約30分(約2km)
  バス:「二宮駅行」・「国府津駅行」・「湘南大磯住宅行」 城山公園前下車徒歩5分

神奈川県立図書館・公文書館合同展示「記録に見る関東大震災・東日本大震災」のご案内

現在、神奈川県立図書館(紅葉ヶ丘)にて、神奈川県立図書館と神奈川県立公文書館の合同展示
「記録に見る関東大震災東日本大震災 〜県立図書館・県立公文書館収蔵資料から〜」
が開催されています。


ご案内が遅くなってしまったのですが、公文書館のホームページ
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f6356/p584404.html
によると、
前期 2月15日〜3月13日 関東大震災の記録
後期 3月15日〜3月31日 東日本大震災の記録
となっており、前期終了まであと一週間ぐらいになっております。


この展示、宇野は3月5日に行ってまいりました。
お伝えしたい、興味深いトピックは沢山あるのですが、皆様にぜひ見ていただきたいので、敢えて1点だけ。
公文書館収蔵の「神奈川県震災誌編纂資料ノ件」(「震災関係」〔三浦郡役所文書〕所収)によると、
関東大震災後の大正14年1月8日に、神奈川県は各郡市長宛てに震災誌作成のための情報提供の依頼文を出しています。
「県立公文書館展示資料解説パンフレット」によると、この震災誌は「震災の記憶継承のためのツールとして位置づけている」ゆえに作成されたとのことです。
『神奈川県震災誌』は昭和2年9月に発行されており、その復刻版は昭和58年に神奈川新聞出版局によって発行されており、
その復刻版が、図書館の展示部分に排架されていました。
それによると、津波(当時は「海嘯」と表現しています)についての記録は収集されていなませんが、世の中に伝えられている話によれば、
関東大震災発生直後に海水が引き、その後20尺(約6m)の海嘯が起き、
主に、材木座や長谷といった、現鎌倉市のエリアが被害に遭ったとのこと。


このように、資料を閲覧することができたり、書籍を実見することができたり、
複数の資料を用いて当時の様子を確認できたりすることが、図書館・公文書館がある意義だと思います。
ぜひ皆さんも足をお運びください!


以下は、神奈川県立図書館
http://www.klnet.pref.kanagawa.jp/yokohama/information/goudouten1302.htm
からの引用です(見やすさのために、レイアウトを多少変えています)

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神奈川県立図書館・神奈川県立公文書館合同展示「記録に見る関東大震災東日本大震災 〜県立図書館・県立公文書館収蔵資料から〜」

 東日本大震災の発災から2年を迎える平成25年は、関東大震災から90年の節目の年でもあります。そこで、県立図書館と県立公文書館では、それぞれが収蔵する図書や公文書等の資料から、震災や防災に関する記録をご紹介する合同展示を企画しました。この展示を通して、震災とそれに直面した人々や行政等の姿を浮き彫りにするとともに、過去の記録を保存することの大切さと、そうした記録を現在および将来に活用することの意義を感じ取っていただければ幸いです。


*本展示で紹介する図書はすべて借りることができます。また、展示終了後、展示された公文書等の資料は公文書館で閲覧することができます。是非ご利用ください!

展示期間 : 平成25年2月15日(金)〜3月31日(日)
      ※月曜日、毎月第2木曜日は休館(祝日の場合は開館)

会場 : 県立図書館本館1F

お問い合わせ : 県立図書館 調査閲覧課まで
電話: 045−263−5919 / FAX:045−241−0985

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*県立図書館へのアクセスは、こちらをご覧ください。
http://www.klnet.pref.kanagawa.jp/common/directions.htm


*県立図書館かながわ資料室ではミニ展示「神奈川の東海道と宿場 〜平塚宿・大磯宿・小田原宿・箱根宿〜」を3月31日まで開催中です。
あわせてご覧ください!
http://www.klnet.pref.kanagawa.jp/yokohama/information/chiikitenji130111.htm

鹿嶋市にて、茨城史料ネット主催のフォーラムと特別展示が開催されます!

茨城史料ネット事務局の、茨城大学高橋修先生の研究室より、
下記の歴史フォーラムと特別展示の開催のご案内をいただきました。

わざわざチラシを郵送くださったのですが、その送り状には
「これまで取り組んできたレスキュー活動について報告することで、地域の皆様・研究者の皆様に、被災した鹿嶋市の状況、茨城史料ネットの活動について広くご理解を深めて頂きたく思います。」とありました。


開催の時期は、東日本大震災から2年と少しが過ぎた頃です。
鹿嶋にご参集いただければと思うと共に、皆様が関わられている地域の資料の保全にも思いをはせていただけましたら幸いです。


以下、お送りいただきましたチラシと、茨城史料ネットのwebから引用し、ご案内申し上げます。
*趣旨は、下記URLからご覧になれます(2013年2月21日確認)。
http://ibarakishiryou.web.fc2.com/info_sub.html
*開催要項は、
http://ibarakishiryou.web.fc2.com/info/kashimaten.pdf
から、文字情報のみをテキスト化したものです(見やすさのため、一部レイアウトを変更しています)

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「2013.2 鹿嶋市での歴史文化フォーラムと特別展示の開催について」


2011年3月11日、鹿島港に流れ込んだ津波は、鹿嶋市神栖市に大きな被害をもたらしました。鹿嶋市側では、旧長栖村住民の菩提寺で、貴重な文化財や歴史資料を所蔵する龍蔵院が被災しました。地元の皆さんの迅速な対応で流失は免れましたが、仏画過去帳、古文書などが、水に浸かって大きな損傷を受けてしまいました。
貴重な文化財・歴史資料を救おうと、行政や研究者、ボランティアが立ち上がりました。文化庁東京文化財研究所東北地方太平洋沖地震被災文化財等救援委員会、国宝修理装?師連盟等の指導・協力を受け、吸湿や防黴のための処置、資料の整理が行われました。保存処理は現在も継続中です。こうした立場を越えた多くの人々の努力により、文化財・歴史資料の損失は最小限に食い止められました。また作業の過程で、従来知られていなかった重要資料の発見もありました。
龍蔵院の文化財・歴史資料の救出は、行政と研究者あるいはボランティアという、異なる立場で文化財にかかわる関係者が連携を深める機会になりました。また龍蔵院の復興に尽力する長栖地区の住民の姿は、菩提寺に伝わる文化財や歴史資料が、住民の間の、さらには祖先と地域とを結ぶキズナでもあることを、あらためて示してくれました。
今回のフォーラムと特別展示が、鹿嶋市津波被害の現実を忘れず、明日の防災を構想するため、そして津波から守られた文化財・歴史資料を通じて地域のキズナの意味を考える機会となれば幸いです。

     茨城史料ネット事務局 高橋修茨城大学教授)

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上廣歴史文化フォーラム
 「東日本大震災 被災した文化財を守る取り組み―鹿嶋市津波被害の現場から―」


鹿嶋市津波と救出・保全された龍蔵院の文化財」 鹿嶋市教育委員会参事 糸川崇
「茨城史料ネットの挑戦」 茨城大学教授 高橋修
「よみがえる長栖村・龍蔵院の歴史」 筑波大学准教授 白井哲哉

日時:平成25(2013)年3月23日(土)13〜15時30分
会場:鹿嶋市まちづくり市民センター 講堂
    (鹿嶋市宮中4631 TEL:0299−83−1551)
参加:無料 先着130名様

【主催】財団法人上廣倫理財団 鹿嶋市 鹿嶋市教育委員会 茨城史料ネット
【後援】文化庁 東京文化財研究所 茨城県教育委員会
【協力】筑波大学 筑波大学知的コミュニティ基盤研究センター 龍蔵院 NPO法人 歴史資料継承機構


特別展示「東日本大震災 鹿嶋市津波被害と救出された龍蔵院の文化財


会期:平成25(2013)年3月16日〜3月24日 10時00分〜16時30分
    ※3月18日(月)は休館、最終日(3月24日)は15時まで。
会場:鹿嶋市まちづくり市民センター 市民ギャラリー
    (鹿嶋市宮中4631 TEL:0299−83−1551)
入場:無料

【主催】鹿嶋市 鹿嶋市教育委員会 茨城史料ネット
【共催】財団法人上廣倫理財団
【後援】文化庁 東京文化財研究所 茨城県教育委員会
【協力】筑波大学 筑波大学知的コミュニティ基盤研究センター 龍蔵院 NPO法人 歴史資料継承機構

問合せ
 鹿嶋市教育委員会
  〒314-8655 茨城県鹿嶋市平井1187−1
  電話:0299−82−2911

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