神奈川県立図書館・公文書館合同展示「記録に見る関東大震災・東日本大震災」のご案内

現在、神奈川県立図書館(紅葉ヶ丘)にて、神奈川県立図書館と神奈川県立公文書館の合同展示
「記録に見る関東大震災東日本大震災 〜県立図書館・県立公文書館収蔵資料から〜」
が開催されています。


ご案内が遅くなってしまったのですが、公文書館のホームページ
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f6356/p584404.html
によると、
前期 2月15日〜3月13日 関東大震災の記録
後期 3月15日〜3月31日 東日本大震災の記録
となっており、前期終了まであと一週間ぐらいになっております。


この展示、宇野は3月5日に行ってまいりました。
お伝えしたい、興味深いトピックは沢山あるのですが、皆様にぜひ見ていただきたいので、敢えて1点だけ。
公文書館収蔵の「神奈川県震災誌編纂資料ノ件」(「震災関係」〔三浦郡役所文書〕所収)によると、
関東大震災後の大正14年1月8日に、神奈川県は各郡市長宛てに震災誌作成のための情報提供の依頼文を出しています。
「県立公文書館展示資料解説パンフレット」によると、この震災誌は「震災の記憶継承のためのツールとして位置づけている」ゆえに作成されたとのことです。
『神奈川県震災誌』は昭和2年9月に発行されており、その復刻版は昭和58年に神奈川新聞出版局によって発行されており、
その復刻版が、図書館の展示部分に排架されていました。
それによると、津波(当時は「海嘯」と表現しています)についての記録は収集されていなませんが、世の中に伝えられている話によれば、
関東大震災発生直後に海水が引き、その後20尺(約6m)の海嘯が起き、
主に、材木座や長谷といった、現鎌倉市のエリアが被害に遭ったとのこと。


このように、資料を閲覧することができたり、書籍を実見することができたり、
複数の資料を用いて当時の様子を確認できたりすることが、図書館・公文書館がある意義だと思います。
ぜひ皆さんも足をお運びください!


以下は、神奈川県立図書館
http://www.klnet.pref.kanagawa.jp/yokohama/information/goudouten1302.htm
からの引用です(見やすさのために、レイアウトを多少変えています)

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神奈川県立図書館・神奈川県立公文書館合同展示「記録に見る関東大震災東日本大震災 〜県立図書館・県立公文書館収蔵資料から〜」

 東日本大震災の発災から2年を迎える平成25年は、関東大震災から90年の節目の年でもあります。そこで、県立図書館と県立公文書館では、それぞれが収蔵する図書や公文書等の資料から、震災や防災に関する記録をご紹介する合同展示を企画しました。この展示を通して、震災とそれに直面した人々や行政等の姿を浮き彫りにするとともに、過去の記録を保存することの大切さと、そうした記録を現在および将来に活用することの意義を感じ取っていただければ幸いです。


*本展示で紹介する図書はすべて借りることができます。また、展示終了後、展示された公文書等の資料は公文書館で閲覧することができます。是非ご利用ください!

展示期間 : 平成25年2月15日(金)〜3月31日(日)
      ※月曜日、毎月第2木曜日は休館(祝日の場合は開館)

会場 : 県立図書館本館1F

お問い合わせ : 県立図書館 調査閲覧課まで
電話: 045−263−5919 / FAX:045−241−0985

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*県立図書館へのアクセスは、こちらをご覧ください。
http://www.klnet.pref.kanagawa.jp/common/directions.htm


*県立図書館かながわ資料室ではミニ展示「神奈川の東海道と宿場 〜平塚宿・大磯宿・小田原宿・箱根宿〜」を3月31日まで開催中です。
あわせてご覧ください!
http://www.klnet.pref.kanagawa.jp/yokohama/information/chiikitenji130111.htm