鹿嶋市にて、茨城史料ネット主催のフォーラムと特別展示が開催されます!

茨城史料ネット事務局の、茨城大学高橋修先生の研究室より、
下記の歴史フォーラムと特別展示の開催のご案内をいただきました。

わざわざチラシを郵送くださったのですが、その送り状には
「これまで取り組んできたレスキュー活動について報告することで、地域の皆様・研究者の皆様に、被災した鹿嶋市の状況、茨城史料ネットの活動について広くご理解を深めて頂きたく思います。」とありました。


開催の時期は、東日本大震災から2年と少しが過ぎた頃です。
鹿嶋にご参集いただければと思うと共に、皆様が関わられている地域の資料の保全にも思いをはせていただけましたら幸いです。


以下、お送りいただきましたチラシと、茨城史料ネットのwebから引用し、ご案内申し上げます。
*趣旨は、下記URLからご覧になれます(2013年2月21日確認)。
http://ibarakishiryou.web.fc2.com/info_sub.html
*開催要項は、
http://ibarakishiryou.web.fc2.com/info/kashimaten.pdf
から、文字情報のみをテキスト化したものです(見やすさのため、一部レイアウトを変更しています)

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「2013.2 鹿嶋市での歴史文化フォーラムと特別展示の開催について」


2011年3月11日、鹿島港に流れ込んだ津波は、鹿嶋市神栖市に大きな被害をもたらしました。鹿嶋市側では、旧長栖村住民の菩提寺で、貴重な文化財や歴史資料を所蔵する龍蔵院が被災しました。地元の皆さんの迅速な対応で流失は免れましたが、仏画過去帳、古文書などが、水に浸かって大きな損傷を受けてしまいました。
貴重な文化財・歴史資料を救おうと、行政や研究者、ボランティアが立ち上がりました。文化庁東京文化財研究所東北地方太平洋沖地震被災文化財等救援委員会、国宝修理装?師連盟等の指導・協力を受け、吸湿や防黴のための処置、資料の整理が行われました。保存処理は現在も継続中です。こうした立場を越えた多くの人々の努力により、文化財・歴史資料の損失は最小限に食い止められました。また作業の過程で、従来知られていなかった重要資料の発見もありました。
龍蔵院の文化財・歴史資料の救出は、行政と研究者あるいはボランティアという、異なる立場で文化財にかかわる関係者が連携を深める機会になりました。また龍蔵院の復興に尽力する長栖地区の住民の姿は、菩提寺に伝わる文化財や歴史資料が、住民の間の、さらには祖先と地域とを結ぶキズナでもあることを、あらためて示してくれました。
今回のフォーラムと特別展示が、鹿嶋市津波被害の現実を忘れず、明日の防災を構想するため、そして津波から守られた文化財・歴史資料を通じて地域のキズナの意味を考える機会となれば幸いです。

     茨城史料ネット事務局 高橋修茨城大学教授)

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上廣歴史文化フォーラム
 「東日本大震災 被災した文化財を守る取り組み―鹿嶋市津波被害の現場から―」


鹿嶋市津波と救出・保全された龍蔵院の文化財」 鹿嶋市教育委員会参事 糸川崇
「茨城史料ネットの挑戦」 茨城大学教授 高橋修
「よみがえる長栖村・龍蔵院の歴史」 筑波大学准教授 白井哲哉

日時:平成25(2013)年3月23日(土)13〜15時30分
会場:鹿嶋市まちづくり市民センター 講堂
    (鹿嶋市宮中4631 TEL:0299−83−1551)
参加:無料 先着130名様

【主催】財団法人上廣倫理財団 鹿嶋市 鹿嶋市教育委員会 茨城史料ネット
【後援】文化庁 東京文化財研究所 茨城県教育委員会
【協力】筑波大学 筑波大学知的コミュニティ基盤研究センター 龍蔵院 NPO法人 歴史資料継承機構


特別展示「東日本大震災 鹿嶋市津波被害と救出された龍蔵院の文化財


会期:平成25(2013)年3月16日〜3月24日 10時00分〜16時30分
    ※3月18日(月)は休館、最終日(3月24日)は15時まで。
会場:鹿嶋市まちづくり市民センター 市民ギャラリー
    (鹿嶋市宮中4631 TEL:0299−83−1551)
入場:無料

【主催】鹿嶋市 鹿嶋市教育委員会 茨城史料ネット
【共催】財団法人上廣倫理財団
【後援】文化庁 東京文化財研究所 茨城県教育委員会
【協力】筑波大学 筑波大学知的コミュニティ基盤研究センター 龍蔵院 NPO法人 歴史資料継承機構

問合せ
 鹿嶋市教育委員会
  〒314-8655 茨城県鹿嶋市平井1187−1
  電話:0299−82−2911

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