【転載】福島県中通りの文化財被災状況---ふくしま史料ネットより

ふくしま史料ネットの本間さんより頂きましたメールを転載します。

もし、情報をお持ちの方は下記連絡先まで情報をお寄せ下さいm(__)m


○ふくしま歴史資料保存ネットワーク(略称「ふくしま史料ネット」)
事務局 960-8116 福島市春日町5-54 福島県文化センター
   事務担当  本間 宏 (福島県文化振興事業団 歴史資料課)
     TEL 024-534-9193  FAX 024-536-1926
     代表メール office●history-archives.fks.ed.jp (●は@)
  暫定サイト http://blog.ap.teacup.com/fukushimanet/


(以下、転載)

ガソリンの給油が少しずつ可能になってきた昨日あたりから、被災状況が徐々に
判明してきました。
緊急を要する被害が出ています。


中通りの被害状況】


桑折町東北大学佐藤大介様から情報をいただきました)
・近代の福島県一番の地主K家の土蔵の壁、屋根が大破。
同家の資料は「福島県史」、「桑折町史」などでもこれまで調査されたことがな
いが、多くの資料が残されている可能性が高いとのこと。緊急対応が必要か。
・元醸造業U家の土蔵、店蔵、桑折代官所のものを移築したとされる裏門が大破

 ※同家の資料は「桑折町史」で調査されている。


福島市(市教委・文化財調査室・東北大学佐藤様から情報をいただきました)
文化庁指定伝統建築物の竹屋旅館、宮下町教会が被災。宮下町教会は解体が開
始されている。
・耐震面で問題が指摘されていた写真美術館(花の写真館)は、当分の間閉館。
福島県立美術館福島県立図書館・福島県文化センター福島県歴史資料館も
休館中。


福島市文化財調査室は土器30個ほどが破損。旧飯野町収蔵品の破損は10個
程度。


福島県文化振興事業団の山下町調査室と渡利保管庫は、収蔵品には被害なし。
機具の一部に被害あり。
福島市資料展示室(ふれあい歴史館) 備品・収蔵品の一部に被害あり。
福島市史編纂室のガラスが大破。


二本松市(市教委から情報をいただきました)
・歴史資料館は土器が10個体ほどは破損。軸物のハコ等が被害にあっている。
建物は無事だが漏水のため休館中。
・智恵子記念館は展示ケース1個が破損しましたが資料に影響はなく、通常どお
り開館中です。
・大山忠作美術館は作品は無事だったが展示施設に損壊があるため休館中。


須賀川市
緊急を要する被害が出ています。
・旧長沼エリアにある文化財収蔵庫のうち、プレハブ1棟が藤沼湖の決壊により
流出。プレハブ内の出土品と民具が流出。
・同上収蔵庫の母屋部分も、決壊による濁流で基礎部分半分が流され、崩壊の危
機。危険なため立ち入れない。


白河市
文化財センター白河館の収蔵庫の鉄骨が破断。基礎にもひびが入り、収蔵庫は
立ち入り禁止状態。他にも被害があり休館中。
鹿島神社境内の灯籠、小峰城の石垣が崩落。
白河市歴史民俗資料館は被害なし。


棚倉町(町文化財保護審議会委員山田様から情報をいただきました)
・公民館内に設けられている資料室の土器等の展示物、宇迦神社の境内にある歴
代藩主奉納の灯籠・狛犬棚倉城石垣の一部(民有地)等には被害が出ている。

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