ふくしま史料ネット事務局より、情報提供のお願い

ふくしま歴史資料保存ネットワーク(略称「ふくしま史料ネット」)
事務局の本間宏さん(福島県歴史資料館仮事務所)より下記メールをいただきました。


本間さま、お忙しい折にありがとうございます。
また、東北地方太平洋沖地震に遭われましたこと、心よりお見舞い申し上げます。
転送歓迎とのことでしたので、転載させていただきます。


そして皆様、ご協力よろしくお願い申し上げます。

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このメールは、ふくしま歴史資料保存ネットワーク事務局が発信しております。


 上記ネットワーク登録者様のほか、福島県内の文化財等所有者様および文化財
・歴史資料・公文書・社会教育関係者様、近隣県等の文化遺産保護団体の皆様に
向けてお送りしております。


 3月11日におきた東北地方太平洋沖地震によって、被災された皆様に、心からお
見舞いを申し上げます。


 家屋等を失われた方が非常に多く、被災地から退避されている方も多いため、
このメールを受け取っていただけるのかどうか、たいへん不安です。メールを受
け取ることができた方は、周辺の文化財・歴史資料関係者の安否、資料収蔵施設
等の状況をお知らせいただければ幸いです。


 このメールに直接返信してしまいますと、私以外の事務局員が受け取れません
ので、下記アドレスあてに情報をお寄せ頂きたく存じます。歴史資料館職員全員
で対応します(職員は全員無事、来館者の方々も無事でした)。
office☆history-archives.fks.ed.jp (☆を@に変更してください)


 また、送信先が不十分なため、福島県内の市町村教育委員会、博物館等施設、
自治体史編纂室、資料所有者等に転送いただければ幸いです。重複送信はやむを
得ないと存じます。


 昨年11月に再発足した「ふくしま歴史資料保存ネットワーク」ですが、登録者
の募集を行い、史料の所在確認と状況把握を行う段取りを思案しているうちに、
怖れていた大震災(東北地方太平洋沖地震)に見舞われる事態となってしまいま
した。


 被災地の中にあっては、メール・インターネットはもちろん、携帯電話も有線
電話も通じず、どこで何が起こっているのかが全くわからない状態がしばらく続
きました。


 ネットワーク事務局を置いている福島県文化センター福島県歴史資料館も、
この地震によって被災し、当分の間は使用不可能な状態となっています。テレビ
等ではあまり報道されませんが、福島県中通り会津においても甚大な被害が
ありました。私自身も間一髪で助かった状況です。また、こちらの事業団が管理
運営を行っている福島県文化財センター白河館(まほろん)にも大きな損傷があ
りました。いずれも当分の間は閉館となります。


 現在、福島県文化センターの楽屋に仮設事務所を設けています。ようやくイン
ターネット環境が回復したので、下記アドレスに暫定ブログを開設し、情報の集
約と発信を開始したところです。


ふくしま歴史資料保存ネットワーク暫定ブログ
http://blog.ap.teacup.com/fukushimanet/


 報道では、福島県内の死亡者数があまり変動していませんが、原発の爆発事故
以来、周辺の捜索活動が行えない事に起因しているものと見られます。


 被災者の方々の健康と安全が確保されない状況に加え、ガソリン・灯油・食糧
等の物資の枯渇、余震による被害の増大、予断を許さない原発の状況などから、
文化財・歴史資料等の救出活動には着手できない状況にあります。


 また、原発から避難するため、福島県民が続々と県外に退避し、原発立地域に
おいては行政機関ごと県外に退避しているような現状です。復興に着手できる目
途も立っていません。


 しかし、資料所蔵者の方が津波等で被災され、安否あるいは避難先も不明な状
況では、今後行うべき史料救出活動の準備にすら着手できません。少しでも多く
の情報をお寄せいただきますよう、皆様にお願い申し上げます。


 転送歓迎


          ふくしま歴史資料保存ネットワーク
           (略称「ふくしま史料ネット」)
          事務局  本間 宏
           960-8116 福島市春日町5-54
          福島県文化センター
         (福島県歴史資料館仮事務所)
          TEL 024-534-9193 FAX 024-536-1926
          office☆history-archives.fks.ed.jp (☆を@に変更してください)

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